Go To キャンペーンについて

2020年9月13日(日)皆さん、こんばんは!

さて、今日の話題はGo Toキャンペーンについて触れましょう。

先日、名古屋と静岡への出張でそれぞれのホテルに宿泊するためチェックインを

行う際、フロントで次のように尋ねられました。

「今回のご宿泊はGo Toトラベルキャンペーンを使われますか?」

一瞬、「???」となりました。

それって旅行代理店からパッケージツアーを申し込んだ人が申請して受ける旅行代金

還元策じゃなかったですか。

と頭の中をよぎりましたが、使います、と答えたらどうなるんだろう、、と興味が湧き

「はい!使います。」と答えました。

すると、「サインをした頂くことになりますが、その上で割引価格の適用となります。」

と言われ、元々の宿泊金額から35%引きでしょうか、、割引が適用されて引き下げた

価格を支払いました。

つまり私は自分の名前をサインしただけで35%もの割引を受けることができたわけです。

複雑で手間のかかる申請はありませんでした。

ホテル側が予めキャンペーン適用施設として申請・登録されているので、このように手軽に

割引が適用されるようです。

「旅行者が申請する」「後から還元される」と思っていましたので、この出来事は私が抱いて

いたイメージとは全く違っていました。

さてこのGo Toトラベルキャンペーンはこの後10月1日から地域の中で使えるクーポン券

も発行されるようですね。うーん、でもやっぱり複雑。笑

そして、飲食店の世界に関係するのはこれからスタートする「Go To イートキャンペーン」です。

目的は「飲食店への来店動機喚起」と「飲食店に食材を納品する生産者の支援」です。

食材生産者の支援が目的だからでしょうか、、農林水産省が主管となっています。

このキャンペーンは2つの企画が柱のようです。

※この内容は9月初め段階での政策をベースにインターネット上で検索した情報に基づき記載

しています。今後の国の政策次第で内容が変更になることも想定されています。

1、1人最大1,000円分のポイント還元

オンライン予約サイトを通じてお店を予約すると、1人最大1,000円分のポイントが

還元されます。15時までは500円、15時以降は1,000円分のポイントが付与されて、

2回目以降の食事の利用の際にそのポイントを支払い分の一部として使うことが

できるようです。

注意点はテイクアウトはポイント付与対象外のようです。

2、25%のプレミアム付き商品券

地域に食事券の販売窓口が立ち上がって、そこで25%分を上乗せされた商品券を購入

し、お店での飲食の支払いに使うことができます。

紙での商品券と電子商品券の2種類で発行されるそうですので、利用しやすい方を使う

ことになります。テイクアウトは対象ですが、テイクアウト・デリバリーを専門として

  営むお店では使うことができないようです。(例:持ち帰りの寿司やピザ店)

いずれもポイントの付与や商品券の販売は2021年の1月まで、使用は同年3月までとなって

います。

さて、不思議さを感じますよねぇ。

なぜポイント還元ではテイクアウトが対象外なのでしょうか。笑

なぜ商品券の使用ではテイクアウト・デリバリー専門店が対象外になっているのでしょうか。笑

全く国の行うことは万事、とんちんかんです。笑笑笑

「飲食店への来店動機喚起」と「飲食店に食材を納品する生産者の支援」がこの政策の目的なのに、

どうしてそこを除外するのでしょう??

テイクアウトやデリバリーが目的の達成に阻害する要因になる、ということでしたら理解できますが、

「食事をしたい」というお客様の動機を出発点として、お店に来店や電話などでコミュニケーションを

して、その結果店内で食事をするか、あるいは自宅や職場などで食べるか、、ということですよね。

そこを区別する必要はありません。

さらに国や都道府県などの行政機関の見解に基づけば、三密を避けるためにお店への来店も配慮や

注意が必要なはずです。その状況によっては店内飲食が難しい場合もあるでしょう。その難しい状況

の影響で客数が激減し営業が追い込まれたお店を支援するための政策のはずなのに、テイクアウトや

デリバリー専門店を外してどうするの?と呆れています。笑

この調子ですので、あと2つの「Go To」もとんちんかんな罠が仕掛けられているはずです。

(2つというのはGo To 商店街キャンペーン、Go Toイベントキャンペーンですね。

そもそものネーミングがダサすぎて笑うことすらできません。)

で、国やそれに同調する都道府県の政策の評価はそんなものだとして、大事なことは次の3つです。

このキャンペーン、効果は低い可能性がありますが、それでもお客様が微増する可能性があります。

微増も貴重なお客様です。

「来店されたお客様の再来店を促す施策を企画して取り組むこと」(※含む、口コミ高評価)

「来店したくなる仕掛け(商品・サービス・演出)を開発し、広報すること」

「三密対策を始め感染防止対策と衛生管理対策を万全のものとして、その内容をお客様に知らせること」

※口コミ高評価とは、感染症対策や一過性のお客様(出張など)で再来店を期待することが難しい

としても、お店の料理やサービスに高い満足を感じて頂き、その後高評価を周囲に話したり、SNS

などに掲載することを指します。

国の政策の中身は評価するにはどうにも厳しい内容ですが、今月以降年末にかけてこの3つのポイント

に力点を置いて取り組みを進めてください。

「忘年会のお鍋をどうするか?問題」を含めてです。