この記録は新型コロナウィルス感染症の第7波に揺れる2022年の夏、
私自身がそのコロナに感染した時の症状の変化について記録にしたものです。
この後、感染してしまった方がこの記事を読んで、自分自身の体調変化と比較したり、これから
先に起きることを予想するのに参考になれば、、と思います。
<発症初日>
午前中は全く快調で、仕事のメールチェックなどをしながらお昼を迎えました。
ちょうどお昼頃から、かすかに頭が痛くなり、喉もむずがゆくなってくるのを覚えました。
夕方にはアタマがふらつくような感覚があり、もしかしたら熱があるのでは、、
と日頃持ち歩いている体温計を取り出してみたら、まさかの電池切れ。笑
急ぎ電池を購入して計測すると37.1度。微熱がありました。
これはもしや・・と直感し、自宅にあった簡易検査キットで検査してみたら「陰性」でした。
ちょっと安心したような、でもこの身体の感覚はなんか変だ、という複雑な気持ちになりました。
微熱の影響か、身体がしんどい感じ。早めに寝て治そう、と19時00分に就寝。
その時に服用した薬は葛根湯とコンタック(総合感冒薬)です。
その夜は、寒気がして布団をかぶれば、暑くて布団の中にいられず、頭も痛くてなかなか深い眠りに
入ることができず、夜中に何度も目が覚めては寝返りを打って、、長い夜でした。
<2日目>
1日中、布団の中で過ごしました。
食欲はあるので、栄養を取らないと、、と食事はしっかりと食べます。
前日にスーパーマーケットで「お米」「レトルトカレー」「牛乳」「インスタントラーメン」
「冷奴」「ところてん」「R-1」「キャベツ」などを購入してましたので、食材には困らない態勢
をとっていました。
また「熱さまシート」も購入して、寝るときにおでこにしっかりと貼り付けます。
夜は20時に就寝。エアコンを効かしてリラックスできる環境で休みます。
この日はあまりにアタマが痛いので、イブクイック(頭痛薬)を飲んで寝てみたら、少し効果を感じました。
このあたりから喉が痒いのではなく、痛くなってきました。
<3日目>
体温が1日の中で乱高下しています。朝、起きた時は37.2度だったのが、お昼には36度台の半ばに
なって、夕方にはまた上がって36.9度になっていました。
とにかくアタマと喉がかなり痛いのですが、頭痛薬でアタマの方は少しだけマシになっているような気が
します。以前、口内炎を治す時に使っていた「イソジン」があったので、それを使って朝、昼、夜の3回
うがいを始めてみました。出来るだけ喉の奥に薬液があたるように、そして口内全体にも行き渡らせるよう
意識してうがいをします。
果物のりんごを食べたら、とても爽やかで美味しかったですね。
普段は滅多に果物なんて食べないのですが、、笑
あとは甘いものも欲しくなって、バナナとドーナツも食べてみました。糖分補給でウィルスと戦う体力
をつけます。就寝は20時30分頃です。
<4日目>
朝の体温は37.2度で、まだ下がってないのか!とショックを受けました。
イブクイックにも熱を下げる効果があるらしいのでそれを再び飲んで、お昼に測ると36度台に落ち着いて
ました。喉も唾を飲み込むのがしんどいぐらい痛みがあります。
夜も36.2度と平熱が続いています。喉は痛いのですが、それ以上にインパクトがあるのが嗅覚が変に
なりました。匂いは感じるのですが、何かの匂いの部分が途切れてしまっているのか、あるいは敏感に
なってしまっているのか、、食べ物の匂いが少し変です。鼻に近づけると匂うのですが、一番変な匂い
がしたのはドッグフードでした。ちょっと腐ってない?みたいな匂いがして、それで嗅覚異常に気がつき
ました。
鼻の調子がそういった感じでおかしいのと、喉が痛い以外には特段の不快感もなく、このまま良くなり
そうな予感を持って就寝は21時30分。
<5日目>
朝8時に目が覚めて、まず体温チェック。
まさかの37.6度。えー、まだ熱あるの〜。
しつこい、しつこ過ぎる。
しっかり食事を取って、早めに就寝すること5日。それでも朝になると熱がこうして出る。
でも、食欲はあるので、バナナ、りんご、ヨーグルトを食べて、解熱効果を期待してイブクイックを
飲む。午前10時、再び検温したら今度は36.6度を示しました。
パターンが見えてきましたね。寝てる間に熱が出ます。朝起きて測ると37度台、そのあと日中は熱が下がる
傾向。アタマがぼぉっとするなぁ、と思って測ると37度台の前半だったりも。そして夜には平熱になり、また
朝には微熱が出る。だいたいそんなパターンの繰り返しです。
ここまでの期間中、人と会う仕事は全てオンラインに切り替えてもらいました。
もしくは代役の方に行ってもらい、後で報告を受ける形に。
オンラインに切り替えることが難しくて、かつ代役も立てにくい県外出張が入っていなかったが幸いでした。
<診察>
さて、ここまで耐えてきましたが、熱が一向に下がらないので、ついに病院に行く決断を。
朝9時、実家に教えてもらった病院に電話連絡して症状を伝えると、午後1時45分に再度電話してきてください、
と指示があり、その時間に電話をかけ直すと、午後2時30分に病院に来てください、となりました。
診てもらうまでもっと時間がかかるものと覚悟していただけに、急転直下の診察に驚きと安心を覚えました。
本人確認を兼ねているのか、電話の中で車のナンバープレートの番号を何度も確認され、病院に着いたら自分
の車の中で待機するように言われました。
到着後、車の中で待っていると看護士さんが来てくれて、体温を測るのと、鼻の奥を拭って検査をしてもらい
ます。ドライブスルー診察ですね。
鼻の検査はグイッと奥まで突っ込むのが苦しい、痛い、と聞いていたので覚悟してましたが、それほど苦痛には
感じませんでした。
指に測定機器をつけて測る酸素飽和濃度(SpO2)の値は96、と言われました。
「96ってどんな数値なんですか?セーフですか?」と尋ねると病院のスタッフさんから
「うーん、ギリギリかな。笑」
帰宅後にインターネットで検索してみるとSpO2の96という値は中等症の一歩前でした。
実感はなかったのですが、呼吸器系に負担がかかっているのか、、とその時思いました。
そして、コロナ感染検査結果は15分ぐらいで出る、とのこと。
その結果を待っていると、20分後ぐらいに今度は全身青い防護服を着た医師が来てくれて、
「コロナ陽性です。薬を出しますのでそれを飲んで自宅療養してください。
症状が出た時期から考えるとピークは越えていると思います。」
と言われました。
そうか、、ピークは越えてるんだ。今までがしんどかったんだ、、と感じて、気持ちが安らぎました。
処方してもらった薬は「咳を鎮める薬」「痰を出しやすく薬」「解熱・鎮痛薬」「トローチ」の4種類。
診察にかかった費用は2,810円、薬代は国が負担しているそうで無料でした。
診察費用は車の窓越しに病院スタッフさんに支払うスタイル、薬は薬局の職員さんがその後に車まで持って
きてくれました。
病院到着から検査、診察、支払い、薬を受け取るまで全て車に乗ったままで済みました。
移動しなくていいし、慣れた自分の車に座ったままなので、体力的にも精神的にもこれは楽ですね。
これは診察後に受け取った検査・診察内容を書いた書類の一部です。
検査はPCR検査ではなくて、抗原検査なんでしょうか。
そしてこれは処方してもらった薬の一覧です。
自宅に帰ると、保健所からMY HER-SYS(マイハーシス)での症状報告のお願いメールが届きます。
MY HER-SYSとは「厚労省コロナ感染者等状況把握・管理システム」の略称で、毎日の体温や体調など
を保健所に報告するオンラインツールです。
この辺りの流れはシステム化されているようで、診察完了からメール到着まで早かったですね〜。
保健所から電話がかかってきて症状確認されるのは65歳以上の方だそうで、それより年齢が下の人は
電話はかかってくることはなく基本的にはオンラインで報告する方法に統一されているそうです。
<6日目>
この日以降、体温は36度代半ばが続き、微熱以上の熱が出ることはありませんでした。
アタマが痛くなることもほとんどなかったのですが、痰が喉から気管に入るような感覚があり、喉が
むず痒くて咳が頻繁に出るのがつらくなりました。夜、寝ていても咳が出るので、喉の違和感で目が
覚めます。普段は右や左向いて寝ることがほとんどなのですが、横を向いて寝ると気管が苦しく、
唯一楽に感じる姿勢は仰向け。ですが、それでもしばらく寝ていると喉に痰が入って、咳をしないと
苦しくなります。これは寝にくいですね〜。
喉も相変わらず痛い。唾を飲み込むのも苦労するぐらい痛いです。
また、嗅覚異常は続いていて、味覚も甘味を感じにくくなってしまいました。その代わり塩味を強く
感じるようになりました。
<10日目>
6日目以降は36度台の平熱が続いています。
喉の痛みが和らいだのは発症から7日目あたりから。なかなかしつこく続いた喉の痛み。
症状発症から10日目を数えるこの日をもって、自宅療養期間は終了。
残る症状は「咳」「嗅覚・味覚異常」「倦怠感」です。
なかなかめんどくさい症状が残りました。
咳は頻繁に出ます。痰が喉に絡むので、その都度咳をして痰を出す感じです。
食欲はありますが、食品などの匂いと味を感じにくいような感覚があります。
倦怠感は身体を動かすのが億劫な感じで、やる気が起きにくい、、かと言って寝続けるのも
しんどい。少しすると眠たくなる、の繰り返しです。
<11日目>
念のために保健所に電話をかけて、症状を伝えた上で自宅療養期間終了を確認しました。
発熱をしていなければ感染させることはない、と判断するそうで、外出が可能になるそうです。
この段階で検査を行うと陽性を示すこともあるそうで、死滅したコロナウィルスの残骸が検査に反応する
ことがある、とのことでした。。でも感染力はないので、陽性を示したとしても10日間の療養期間を経て、
かつ発熱していなければ療養を明けてOK、とのことでした。
残る症状は「咳」「嗅覚・味覚異常」「倦怠感」で、出かけると疲れやすい感じがあります。
リハビリを兼ねて蔦屋書店内を歩いてみましたが、やはり匂いが変です。
スターバックスのところでは甘い匂いを感じず、本のコーナーではインクの匂いが鼻について違和感を強く
感じます。
家ではトイレの芳香剤の匂いがなんともケミカルな感じで、鼻の感覚を閉じたくなるような変な匂いです。
味覚異常もあって、甘さを感じにくくなっているような感覚があります。代わりに塩味は強く感じます。
マルちゃんの塩焼きそばを食べると、ものすごく塩っぽく感じます。一緒に炒めた豚肉の味はほとんどせず、
塩の味だけ強く感じます。うーん、やっぱり変です。
これが後遺症というものでしょうか。
<感染中の食事について>
私は当初から食欲はありました。
自宅療養後半の2、3日間は少し食欲が減退した感覚もありました。
前半は自分で焼きそばを作るなど自炊をしていました。
好んで食べていたのは「バナナ」「ヨーグルト」「りんご」「R−1」「ところてん」で、インスタントの
味噌汁も口に合いました。飲み込みやすい冷たい食べ物に癒されました。
ただ、「風邪は食い抜け!」という子どもの頃に父親に教えてもらった格言が思い起こされて、自分でご飯も
炊いて、実家から届くおかずと一緒にしっかり食べるようにしていました。
とにかく栄養を身体に入れて、ウィルスと戦う態勢を作らなきゃ、と食事は意識していました。
飲み物はアクエリアスや経口補水液、有機グァバ茶。
寝るときには布団のそばにアクエリアス入りの水筒に置いて、そこに氷も入れた状態でいつでも冷たい飲み物が
すぐに飲めるようにしていました。
食事ではないですが、シャワーを浴びると身体(特に首からアタマにかけて)がスッキリする感覚があって、
毎日朝と夕方、1日2回は熱めの湯加減のシャワーを浴びてました。熱がある時にシャワーを浴びていいのか、、
という疑問もありますが、浴びていると気持ちが良いのでそこは自分の感覚に従ってました。
<まとめ>
とにかく治りが悪い、症状がしつこく続く、何日も症状が続くと体力と気力を削られる、
という感想です。
そんなにひどくはなかったのですが、お腹もゆるくなっていました。
感染してしまうことは避けられないこととしても、そう何度も感染して発症したくない、
そんな新型コロナウィルスです。
ワクチンの効果があるのかないのか、、
それはその人の体調やウィルスの状態次第でしょう。
可能性を一つでも潰しておきたいのであればワクチンを接種しておく方が安心でしょう。
でも、ワクチンを接種しても感染している人が多い現状では、予防効果としては未知数な
部分もあります。
むしろ感染することをある程度覚悟して、その備えをしておくことが重要ですね。
自宅療養など外出することに制限がかかった場合の「仕事の進め方」「食事環境の整え方」
「着替えや洗濯などの生活環境の整え方」についてある程度の準備やイメージをしておくこと
と安心感があります。あと、連絡する病院も決めておいて、連絡先電話番号をメモするなり、
携帯電話に登録しておくことも大切ですね。
以上が私の新型コロナウィルス感染症の感染体験記です。
まだ後遺症的な症状が続いていますので、ここに記載した情報を更新するかもしれません。
あ!あと、もう一つ大事なことが。
自宅療養中に痩せました。笑
しっかりと食べていたので絶対に太ったはず、だと療養明けで体重計に乗ってみたら、4kgも
体重が落ちてました。
たぶん、ビールを飲まなかったから、かな。笑
ちなみに自宅療養が明けて数日が経過していますが、まだビールを始めアルコール類はまだ口に
していません。このまま飲まずにどこまでイケるのか、、試してみています。