「○○専用」というマーケティングが効果的です。

2022年10月30日(土)皆さん、こんばんは!

また、感心する商品に出会ってしまいました。

それは掃除用の不織布クロスです。

商品名は「いつもの」というもの。

おや?「いつもの」と書いてありますが、フローリング拭き、食卓&リビング拭き、電子レンジ&

冷蔵庫拭き、IH&ガスコンロ拭きなど用途が書いてあって、それぞれのパッケージカラーも異なります。

ふと、近くを見回すと「いつものシリーズはバイヤーのおすすめ!です」というPOPを発見。

なるほど、用途別に成分も異なっているというこだわりの商品のようです。

こういう風に用途別に示されるとその効果に真実味を感じますし、自分の家の中で汚れが

気になる部分に使ってみたくなります。

これを見てふと思い出したのが、アサヒ飲料が2002年に発売した缶コーヒー「モーニング

ショット」です。

缶コーヒー業界初の「飲む時間帯を指定する」という革新的な商品。

缶コーヒーを朝飲むことが多い、というリサーチ結果を基にして、朝飲む缶コーヒーに

求められている味は何か?を追求して完成した商品がモーニングショットでした。

このモーニングショットは業界に大きな影響を与え、競合他社も飲むシーン別の味わいの

開発に参入してくる、という流れを引き起こしました。

「○○専用」という切り口は、利用者の潜在的なニーズにフィットし、大きな共感を生む可能性

を持っています。

そういった切り口で世の中を眺めた時に、まだまだ踏み込める余地がある、と私は感じています。

「いつもの」はそんな可能性を体現した商品でした。