2020年8月24日(月)皆さん、こんばんは!
さて今夜の話題はずばり映画です。
最近、近しいアーティストの方に紹介して頂いた映画作品が素晴らしかったので
皆さんにも紹介します。
トイストーリーを監修しているピクサーの映画ですので、ご存知の方も多いと思います
が、作品の名前は「Remember me」です。2017年アメリカ公開のアニメーション映画
ですね。
作品情報はこちらです。https://www.disney.co.jp/movie/remember-me/about.html
実は少し前に町山智浩さんの「アメリカの今を知るTV」で紹介をされていたDay of the Dead、
死者の日で日本の文化で言うところの「お盆・お彼岸」を観ていました。Day of the Deadに
とても興味を持ったところに、ちょうど「Remember me」を紹介してもらいすぐに観た次第
です。
「町山智浩のアメリカの今を知るTV」https://www.youtube.com/watch?v=uySyYp797WA&t=88s
日本語訳を1回、英語版を2回観ました。
印象に残ったのは3つ。
ひとつは死者の日がとても明るいこと。日本のお盆やお彼岸にように静かに哀しみを噛みしめる
ような雰囲気ではなく、飾り付けをして祭壇に写真を飾り、音楽を演奏して祖先を思い返す、思い
出すと言う明るさが印象的でした。そういえばハロウィンもそんな雰囲気ですよね。
そして死者の国の出入国審査場の様子です。
生きている人の国に写真を飾ってもらっていれば死者は現世に1日だけ行くことができます。
その審査場がまるで空港の出入国審査場、immigrationの様相でしたが、これは思わず笑って
しまいました。そして私の妄想ともそう遠くなく、私がもしその審査場に望めば「往復切符」を
買おうとするのになぁ、、と。つまり生者から死者の国に向かう審査場で往復切符を希望する
わけです。笑 もしかしたら年間パスポートを買おうとするかもしれません。笑笑
2つ目は映像の美しさです。死者の国が映し出されますが、色とりどりの街の様子に思わず
見入ってしまいます。
アメリカに出張するたびに感じるのは、彼らの色彩感覚の幅広さです。
日本人のそれとは一線を画する色に関する表現の豊かさを持ち合わせているのがアメリカに
住む人々です。今回の「Remember me」はメキシコが舞台ですが、死者の日のような感情の
起伏を表現するある種のイベントでこうした色彩を表現するということは、メキシコの人々
も色の使い方について幅広い感性を持っていることが分かります。
3つ目は音楽、作品中に登場する楽曲です。
素晴らしい楽曲が挿入されています。思わずiTunesでダウンロードしてしまいました。笑
何曲かは私の趣味のウクレレで弾けるようにしてみたいと思います。
楽曲は生きている者のみが新しく創り出すこと、つまり作詞・作曲することができます。
この作品の中で躍動する主人公と音楽、それはまさに生きている者の生きている証しです。
実際、作品中でも英雄とされているキャラクターやその真実の作曲者とされているキャラクター
も過去の楽曲にまつわる騒動を繰り広げます。
結局、今までに無いものを創り出せるのは生きている者のみに与えられた特権です。
かのスティーブ・ジョブズは「死は生物の最大の発明」と言いましたが、「創造は生物の最大の
発明」でもあるわけです。
そんなことを作品を観終わった後に考えてました。
アメリカ文化圏に足を運ぶことの多い私にとってこの「Remember me」は刺激的な作品でした。
アメリカ文化を思い起こさせてくれる時間であり、自分の死後の世界を想像させてくれる時間を
与えてくれました。
自宅に篭ることが多くなった今だからこそ、自分は何をしにこの世に生まれてきて、死後の世界
に期待することは何か?を考えるのにぴったりの作品です。
ぜひ観てください。
(Amazonのプライムビデオにレンタルで品揃えされています。)