「高知の食卓」ホームページをご覧いただきましてありがとうございます。
このホームページは飲食店の皆さんが心を込めて作る自慢のお料理と
そのお料理を食べたい皆さんの気持ちを繋ぐためのページです。
それはあたかも一つの「食卓」をお料理を作る人とそれを楽しむ人が囲む
ようなイメージで、召し上がれ!とご馳走さまでした!が行き来するページ
にもなりたい、と願って開設しました。
開設者である私も食べることが大好きです。高知県内はもとより、東京、
名古屋、静岡県は掛川、広島県は三次、果ては海外のシアトル、ハワイ、
ロサンゼルスまで地元ならではの食材やお料理を探し求めて地元の方と
一緒に食べ歩いてきました。食べ歩く旅を通じて結構な数のお店、食材、
お料理に出会ってきたと思います。
そんな私の感覚ではありますが、テイクアウトメニューを自宅などに
持ち帰り味わう前に、「より楽しむためのコツ」を紹介させていただき
ます。さぁ!食べよう、の前にこのコツをご覧いただき、参考になれば
幸いに思います。
<テイクアウトメニューをより美味しく楽しむためのコツ>
1、お皿に自分流で盛り付けする。
お店のシェフの意向もあってすでに盛り付けされた状態でテイクアウト
できる料理もありますが、家に持ち帰ってどう食べるか?は私たち
食べる側の自由です。そこで、その料理をさらに映えさせてくれる
お皿、自分のお気に入りのお皿に盛り付け直してみましょう。
それはきっと自分だけのオリジナル料理に変身することでしょう。
見た目もグッと変わり、自分で盛り付けただけに食べる順番を考え
たり、写真を思わず撮影したくなったり、、
その料理をもっと愛してしまう自分がいるはずです。
テイクアウトの料理を盛り付けし直す、、きっと楽しい時間になり
ますよ。
2、自分の手作り料理やお好みの料理などと合わせて楽しむ。
テイクアウトメニューだけで楽しむのも全然大丈夫です。
それだけで料理は完成されていますから。
でも、さらに自宅など自分の場所で味わえる特典として、お店では
絶対にできないこと「自分が作った料理と合わせてみる」「好きな
食材と合わせてみる」というようなことができます。
これをこれと一緒に食べたらもっと美味しくなるんじゃない?
という素朴な気持ちに素直に従って、色々な食材と合わせて
マリアージュを楽しんだり、新しい発見をしてみる。
なんだかワクワクしませんか?
その発見はぜひテイクアウトをしたお店のシェフに伝えてみましょう。
シェフもきっと喜んでくれるはずです。
3、テーブルの上、お皿の周りを演出しましょう。
普段の家での食事はそんなことしない方が多いと思います。
せっかく専門店の料理をテイクアウトしたのですから、今度は食べるその
場所をレストランみたいにしちゃいましょう。
例えば、、テーブルクロスをかける、ランチョンマットを敷く、テーブルに
花を飾る、テーブルランタン(電気のものでOK)を灯す、料理の雰囲気や
その時の気分に合わせてBGMを流す、服もお気に入りのものに着替えてみる、
そんな感じのことです。
無理をする必要はありません。家にあるもので、そして自分の気分に合わせて
「こうするとちょっと雰囲気良くない?」って感じです。
4、もしお酒が飲める方なら、、料理と合わせたお酒を用意してみましょう。
料理の味はそれだけで完成していない場合があります。
味はまず「見た目」、次に「匂い・香り」、そして口に入れた時の「舌触り・
歯応え」、そして「舌や口内で感じる味」の順に感じます。
そこにお酒が加わると、視界と嗅覚と食感がすべて変化します。
ビール、ワイン、ウィスキー、焼酎、、酔うために飲むのではなく、料理と
合わせて完成するその味(テクスチャー)を楽しむために、お酒も料理のパーツ
の一つとして、あたかもソースのような感覚で一緒に味わうのです。
お酒を口に含んで飲んでから料理を口に入れる、料理を口に含んで噛みながら
お酒を流し込む、料理を飲み込んでからその余韻の中にお酒を流し入れる、
飲み方・食べ方だけでもこんな種類があります。
こうするとあれこれ試しているうちについつい飲みすぎて、、ハングオーバー!笑
決して量を飲む必要はありませんので、くれぐれも飲み過ぎにご注意を。笑
5、ゆっくりと味わうことで新しい発見があります。
これは私の実体験です。(ここに書いてあることは全て私の体験ですが。笑)
あるお店の料理をテイクアウトして家で夕食に楽しみました。
その料理は普段はそのお店でしか食べたことがなく、またその食べる時も
いつもは二次会や三次会で行って「締めの、、」みたいなことで食べていた
料理です。その状況でこれまでに食べた回数は数えきれないほど。つまり
いつもの食べなれた味だったはず、ですが、、
ん?
家で食べてみると味が違います。
違う、、というより、感じ方が違う。
いつもは感じない味を舌が感じている様子。
そうそれは調味料やその料理に入っている食材ひとつひとつの味がそこにある。
そして後味という余韻も普段と感じ方が違う。
なんで?なんで?
そう、環境が違うんです。お店と家では環境がまるで違うんです。
つまり家や自分の場所ではその料理にじっくりと向き合うことができるのです。
周囲の雰囲気もお店と家では全然違います。
まず賑やか、、ではありません。
室内の匂いも違う。食器も違えば、座り方も違う。
違うものだらけの中で味わういつもの味。
同じなはずはありませんよね。笑
それを新しい発見として楽しむわけです。
家族とその料理についての感想を言い合う、また料理をじっと見て中に何が
入っているんだろう?この味はいったいどうやって?なんていうことを考えたり
話したりしながら味わうわけです。
普段は友だちや会社の仲間などと会話とお酒の飲み重視で食べるその料理を
家や自分の居場所で食べると、料理そのものに向き合うことができます。
これこそがテイクアウトの楽しみの真髄です。
6、最後に、、
テイクアウトは単なる料理ではありません。
お店からの気持ちがこもった手紙、レターです。(今どきならメールと例えてもいいですけど。笑)
手紙やレターをもらったら、、どうします?
返事・返信しますよね。
そうです、またもう一度お店に立ち寄ったり、連絡することがあれば、味の感想をその返信として
伝えてみませんか。それも無理にする必要はありません。「あー美味しかった!」と思わず声が
出るぐらい楽しんで幸せな時間を過ごしてくれたなら、シェフはそれだけで満足です。
でも、私たちはコミュニケーションを取る生き物、人間です。
そのコミュニケーションに制限がかかっている今だからこそ、その返信には大きな意味や
感動感激を込めることができます。
できる方法で大丈夫です。無理にしなくても大丈夫です。必ずしなきゃいけないことでも
ありません。でも、ちょっとだけ考えて、あ!この方法なら、、というアイデアがあれば
ぜひ実行してみましょう。
テイクアウトは気持ちのテイクアウト、ココロとココロの通い合いです。それが料理という
形に乗って注文した人のココロに届き、食べた人は「ご馳走さまでした」でお返しする
わけです。
ということで、私からの「テイクアウトメニューをより美味しく楽しむためのコツ」は
いかがでしたでしょうか?
またコツを新しく発見したら、ページの情報を更新します。
皆さんも自分ならではの「コツ」を見つけて、テイクアウトメニューを楽しんで下さい。
2020年4月13日 東森 歩
※アイキャッチ(一番上の画像)は昨年6月にアメリカはシアトルで撮影したものです。
「シアトルの日常生活を楽しむツアー」とタイトルをつけたスーパーマーケット業界の
男3人旅をした時に、ある夜に自分たちで用意した夕食の光景です。
Whole Foods Marketやmetro politan marketで食材を買ってレンタカーで家に
帰る、キッチンがある家なので3人が分担して料理を作る。テイクアウトでは
ありませんが、テーブルをコーディネートして料理を楽しむ、、というイメージ
の見本として紹介します。