2022年10月12日(水)皆さん、こんばんは!
国が企画すると仕組みが複雑化するシリーズがまた始まりました。
10月11日からスタートした「全国旅行支援」という名の謎な企画。
割引額や率はズバリ発表されていますので、それは良いとして、、
分かりにくいのは
「都道府県別に条件が設定されていること」
です。
実際に11月の始めに大阪に出かけるため航空会社から予約をしようとしたら、
「該当の商品はありません。対象期間でない可能性があります」
と表示が出て予約ができませんでした。
そんなはずはありません。12月下旬まで実施する施策のはずです。
ワクチン接種者を対象とするのも違和感があります。
ワクチンを接種していても感染することが確認されているのに、割引対象者として
優遇する。マイナカードと同じく国の政策に乗ったら得をする、というあざとさで
国民を巻き取ろうとする意図が見えます。
もう一つ、気になるのは、この「全国旅行支援」に乗じて、ホテルの宿泊料金が
値上げされている可能性があるように感じます。
光熱費など運営コストの上昇により宿泊料金を引き上げる必要性があるのは分かり
ますが、この国の政策を当て込んで料金設定を高くしているのでは、、と勘繰って
しまいます。
いきなり混雑や混乱が発生するような政策が乱発されているこの2年間。
国のお金が市場に投入されることで、それを当て込んだ供給側が需要増を予想して
価格を引き上げる。割引が適用されるので需要側も一定受け入れますが、そもそも
そんな価格で設定してました?という感じが予約サイトを見ていて感じました。
ダイナミックプライシング、と言えばカッコいいのですが、理念なき価格設定や
価格の引き上げは私は好みません。
価格をいくらに設定するのか、、という値付けは重要です。
商品やサービスを提供する側の考えや狙いを込めるものですが、それはきちんと
説明がつくものでないと、商品の本質的な価値と価格がかけ離れてしまいます。
「全国旅行支援」という国が放つ場当たり的政策の混乱に乗じて価格を上げておく、
という実態がもしあるのであれば、この国の経済はますます疲弊する、と私は感じて
います。