利用者が飲食店に求める期待とは?(衛生の注意事項つき!)

2020年5月28日(木)皆さん、こんばんは!

先日、日経MJで見かけた飲食店のテイクアウトについて利用者のアンケートの結果が紹介されていました。

その中で印象に残ったのが次の2つ。

1、テイクアウトを利用する利用者のおよそ半分が以前に店内での食事で利用したことのあるお店で

  あること。

2、利用者(消費者)が飲食店に求める期待は「料理の質が良いこと」と「衛生面が安全であること」

テイクアウトメニューを提供する飲食店の皆さん、いかがですか?

思い当たる節や実感がありますか?

では、こういう問いについて考えてみましょう。

「飲食店のテイクアウトをなぜ利用するのですか?」

この問いに対して、次の2つの答えがあるように私は考えています。

「家でも美味しいものが食べたいから」

「そのお店を応援したいから」

以前のブログでも触れましたが、今年のキーワードは「応援」です。

自分のお気に入りのお店を応援したいからそのお店のテイクアウトを利用する、こういった心境や動機を

持つ方が2人に1人はいるということです。つまり「テイクアウトで訪れるお客様は元々の常連さんが

多い」ということですね。

「応援したい!」は「信頼している」と言い換えることもできます。

信頼しているから常連さんなのです。(信頼できないお店では常連さんは生まれません)

その上で「料理の質」を評価しています、つまり「味と安全性」です。

さて、ここ数日でまた日中の気温が一段と高くなったように感じます。

ということは、食中毒のリスクがぐっと高まったということです。

そこで「高知の食卓」からの提案を記します。

調理に従事する飲食店の皆さんはもちろん、購入する利用者の皆さんも念頭に置いてテイクアウトを利用

されることを勧めます。

1、調理員と接客担当者の体調と健康管理に十分気をつける。

  手洗い、マスク・手袋・帽子(キャップ)の着用は必須です。食中毒菌が付着する可能性の高い

  指輪や腕時計も外してください。イヤリングも異物混入を防ぐために外します。

2、調理場を清潔に保つこと。

  調理前の点検、調理後の清掃、備品類の整理整頓をして汚染と異物混入を防ぎます。

、調理前の食材の保管環境を衛生的に保つ。食中毒菌を媒介する土や虫の侵入を防ぐこと。

  調理場に持ち込まれやすい段ボールも実は菌が付着しやすい物の代表格ですので、このことに

  シビアな調理場は段ボールの持ち込みを禁止しています。

  それらを含めて調理場の整理整頓(食材の日付管理含む)と温度管理は重要です。

4、料理は作り置きをしないこと。

  米飯、カレーなどの煮込み料理、生野菜、加熱の不十分な肉・魚は劣化しやすいものの代表です。

5、お客様の注文に応じて製造する。

  量をまとめて調理して、陳列する販売形態はNGです。

  店の軒先やお店から離れた場所・屋外など温度管理が不安定化する場所への持ち出しも危険です。

テイクアウトメニューを持ち寄って屋外イベントを行なっているケースを県内で見かけますが、

賛成できません。

6、お客様には購入後に時間を開けず、すぐに食べていただくことを口頭で明確に伝える。

  購入後の常温下での保管は絶対にNGです。

この他にも「原材料表示(記載)」「アレルギー起因食材の表示(記載)」も行いたいところです。

「食べ物を口に入れる」というのは健康に直接的に影響を与えることですので、利用者のことを考えて慎重に慎重

を重ねることで間違いはありません。

スーパーマーケットやコンビニエンスストアで販売されているお弁当類はそういった観点を踏まえた実践を行って

販売されている商品なのです。

「リスクを可能な限り排除する」ということですね。

まもなく始まる高温多湿の梅雨、そして真夏を前に今一度点検をお願い致します。