大義を持って仕事に臨む。

2020年9月26日(土)皆さん、こんばんは!

昨日のブログで紹介した通り、今日26日は広島県三次市の県立三次青陵高校と

地元のスーパーマーケット・三次フードセンターとの共同開発商品の発売日でした。

開発をしたのは三次市内で食用として飼育されているダチョウを使った

「ギョウザアゲダチョウ」(揚げ餃子)とその餃子が入った「ダチョウづくしおこわ弁当」

そして三次ご当地グルメ唐麺を衣に使った「三次青陵の三良からあげ」の3品です。

午前10時30分の販売開始時間には「もう買えるんですか?」と問い合わせ

をしてくださるお客様も現れ、いよいよ発売です!

最初は緊張して上手くお客様に声をかけることができなかった生徒の2人も

時間が経つと自分たちから進んで説明ができるようになりました。

この短い時間の中で2人の生徒の背中を押していたのは、、ひとりの新入社員の

存在でした。

実は昨年のこの取り組みを通じて、当時の3年生の生徒の1人が三次フードセンター

に新入社員として入社してくれていました。その社員の方が今日は生徒の先生役

を務めるという、とても感動的な時間が流れていたのです。

高校生との商品開発企画を通して私たちがやろうとしていることは、

「地域の食材を活用し、地域の経済の循環させる」

「高校生の活躍の場を創る」

「スーパーマーケットで出来ることの可能性を拡げる」

です。そしてここに「スーパーマーケットで働く若者を誕生させる」という

無限の可能性を秘めた要素が加わりました。

私の本業はスーパーマーケットコンサルタントです。

その私の体感ですが、スーパーマーケット業の社会的地位は決して高くはありません。

公務員や銀行、東証上場企業や全国的に有名な企業と比較して、食品流通小売業という

業種は、「学歴不要・体力勝負」のようなイメージを持たれているように感じています。

今から25年前、地元のスーパーマーケットの大卒新入社員の就職試験を受けようと

する私に「大学を出てまでする仕事ではない」と両親から反対されてしまいました。

その当時と今と何かが変わったか?と考えると、おそらく今も同じ状況ではないか、、と

思います。

新型コロナウィルス感染症による「三密」や「ソーシャルディスタンス」が叫ばれる

今、スーパーマーケットでは買い物に来店した方からスタッフが怒られるという

事態も数多く発生しています。

「レジ待ちの行列が密じゃないか!なんとかせぇ!」

「店内に人が多過ぎる。どうなっているんだ!」

これは私たちスーパーマーケットのスタッフをなんだと思っている言動なんでしょうか。

「三密を叫ぶあなた自身も三密をつくる1人なんですよ。

 それが機になるならあなたがまずお店から出る、という判断はないんですか??」

「不特定多数の人が来店するお店で、私たち自身も感染リスクと闘いながら働き、

 それでも食はライフラインですので毎日お店を開けて、安定供給できる体制を

 日々維持しているのです。あなたはそんなスーパーマーケットに支えられて生きて

 いるのですよ」

と言いたかった、、というのが現場の本音です。

私がスーパーマーケットコンサルタントとして「地域密着」をテーマに掲げ、

その取り組みの一つに高校生を始めとする若者と商品の開発に取り組むのは

そんな経験や感覚の背景に

「スーパーマーケットの社会的地位を高めたい!」

という気持ち、動機があるからです。

今日の三次青陵高校3年生と三次フードセンターの取り組みには地域の皆さんの

応援と食材を供給してくださった生産者の皆さんのおかげで実現することができ

ました。そして新入社員と3年生がお互いに刺激を送り合う場面も作り出すこと

ができました。こうした気持ちの交換、交流を原動力にしながら、これからも

この業界の社会的地位を高めるために私は奮闘します。

という深い話しになってしまいましたが、今日は本当に楽しい時間を過ごしました。

3品の商品も発売から2時間と少しで見事全て完売!

明日27日(日)の販売2日目への弾みになりました。

明日のドラマも楽しみですね!!