コロナによる消費行動の影響について

2021年2月7日(日)皆さん、こんばんは!

今日は2月5日に総務省統計局が発表した2020年12月度の家計調査の前年

対比データの一部を紹介します。

そのデータの中で総務省統計局が

「新型コロナウィルス感染症により消費行動に大きな影響が見られた

 主な品目など」というタイトルでダイジェストを掲載していますので

そのデータを見てみましょう。

なお、データは2020年12月と2019年12月を比較した前年同月対比の数値

となっています。

掲載されている品目(カテゴリー)とその特徴は次の内容です。

1、食料

  大幅上昇:即席麺、冷凍調理品、チューハイカクテル

  大幅下降:食事代、飲酒代

  外食自粛、巣ごもり需要により冷凍食品が前年対比30%以上の伸び

  があり、飲酒代は外食自粛で80%強のマイナスとなっています。

2、家具・家事用品

  加湿器・空気清浄機を含む冷暖房機器が56%の伸びとなっています。

  12月の初旬から冷え込みが厳しくなったことで暖房機器がよく動いた

  ことと、空気清浄機の動きもあったことが推測されます。

3、保健医療

  マスクを含む衛生製品がよく売れています。

4、交通・通信

  鉄道運賃、バス代、航空運賃、タクシー代、有料道路料が大幅

  マイナスとなっています。特に航空運賃は前年対比およそ93%

  マイナスという衝撃的な数値となっています。

5、教育娯楽

  ゲームソフトが前年対比30%の伸び。

  パック旅行費や遊園地入場料が80%強のマイナスとなっています。

  航空運賃同様に外出自粛・抑制の影響がそのまま出ています。

6、その他の消費支出

  化粧品としてファンデーションと口紅がそれぞれ前年対比マイナス

  となっています。テレワークの普及、休日でも外出抑制、マスク

  着用により口紅の消費減などの要因が考えられます。

いかがでしょうか。

身の回りの状況と一致していますね。

飲食業と交通事業者、旅行商品取り扱い事業者に大きな影響が出ている

ことがここでも分かります。

ワクチンの接種は間も無く始まりますが、感染そのものを防ぐ効果は

期待できませんので、医療機関の混雑は当分続くことと、市中感染は

拡大し続けること、また変異種と呼ばれるウィルスの感染にも備える

必要があることから、この1年で起こった自粛社会はこの後も1年以上

続くと考えたほうが賢明かと思われます。

飲食事業者、その関連事業者の皆さんはその前提で備えを起こして

いく必要があります。

「ワクチン接種が始まったら、元の社会に戻っていく」

はありませんので、それを期待してはいけません。

これまでの仕組みを見直して、生き残る道を模索しましょう!

2021年2月5日発表・総務省統計局「家計調査報告」の掲載ページはこちら

です。

https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/index.html