ランドパワーとシーパワーの綱引きが世界を動かしている。

2021年9月30日(木)皆さん、こんばんは!

最近読んだ本の中でとても学びのあった本を紹介します。

それは「地政学」というジャンルについて解説した本です。

「地政学」とは・・

 地理的な環境が国家に与える政治的(主に国際政治)、軍事的、経済的な影響を巨視的な

 視点で研究するもの。

とウィキペディアに書いてありました。

私がこの本に惹かれたのは本の帯に書いてある「新型コロナ後、中国がより台頭する!?」

という文字に目が止まったことと、アフガニスタンの情勢がとても気になっていたので

中東地域情勢を理解してみたい、と考えたからでした。

実際、読んでみるとこれまでとこれからの国際情勢がとても分かりやすく

解説されていて、一気に読破しました。

地続きの国は周囲の国との国境でトラブルになることが多く、攻められる前に

攻めていくランドパワーというチカラの作用が働くこと、シーパワーは海に

囲まれた国で発展し、海運力を備えて国力を高めていこう、という作用が働く

こと。

日本はシーパワーの国なんですが、第二次世界対戦時にランドパワーを追いかけて

中国など大陸に進出しました。過去の歴史上、シーパワーとランドパワーの両方

を手中に収め発展した国はないらしく、日本の敗戦も国力の限界を超えて治める

範囲を広げ過ぎたことで結果歴史の再来どおり敗戦を迎えた、という見解が

書かれたいました。

米中の対立・対抗はランドパワーの中国が海洋進出を図りシーパワーを手に入れ

ようとしていること、シーパワーのアメリカは原油の産地に影響力を持とうと

するランドパワーに手を出していることで両者がせめぎ合う関係である、と

いうことだそうです。

確かに!

他にもヨーロッパでのランドパワー同士の争いの歴史やロシアの戦略、アジアの

国同士の関係など世界の中で起きている情勢について解説しています。

この本を読むと世界の動きや国の思惑がよく理解できます。

国際情勢に興味のある方にはぜひお勧めの1冊です。