「休塩日のカレー」から学ぶこと。

2021年11月4日(木)皆さん、こんばんは!

今日のテーマは「健康」です。

と言うとかなり大雑把なのですが、中でも「塩分摂取」について紹介します。

高知の人は「お酒呑みが多い」と言われています。

お酒を呑む時に、お酒しか口にしない、と言う方はおそらく少なくて、お酒

と一緒に食べ物、つまりおつまみを食べながらお酒を楽しんでいるはずです。

その「お酒に合う食べ物」って、実は結構塩分高めだったりするのではない

でしょうか?

例えば鰹のたたきは「塩たたき」と言って、粗塩をまぶして食べます。

鳥の手羽先も塩がついています。

ポテトサラダも塩が入っている。

刺身は塩が入った醤油をつけて食べる。

これからの季節によく登場する「お鍋」ももちろん塩が入っている。

鰹の塩たたき、ポテサラ、鳥の手羽先、刺身、鍋、仕上げのラーメンまで

1回の飲み会や家飲みでこれらを全部食べてしまうことって結構ありますよね。

たぶん全部合わせて10g以上の塩を摂っているかもしれません。

塩分摂取量が多いと生活習慣病を引き起こし、血管疾患や腎臓病など健康を

害し、悪ければ命を危険にさらすことにも繋がります。

さて、そんな危険性をはらむ塩分摂取について高知県民の状況はどうなんで

しょうか、、

高知県民の1日あたりの平均塩分摂取量は男性9.3g、女性8.4gとの調査結果が

出ています。(平成28年高知県県民健康・栄養調査出典 ※20歳以上)

厚生労働省が推奨する1日あたりの塩分摂取量は男性で7.5g未満、女性で6.5g未満

とされています。生活習慣病などの発症リスクを抑えることにつながる摂取量の

目安ですね。

ですので、お昼に「ラーメンとチャーハン」をセットで食べるとヤバいんです。

ラーメンは6gから8gほどの塩分が含まれていて、チャーハンには3g前後の塩分が

含まれていますので、1回これをセットで食べるだけで1日の推奨塩分摂取量を

超えてしまいます。

ということで、今日紹介するのは「休塩日のカレー」です。

今日は「塩」を摂らない日、と書いてあります。

側面に栄養成分表示があります。

食塩相当量は0.1gで、かつ「食塩を使用しておりません。食塩(ナトリウム)

は野菜などの原料由来です」とあります。

野菜で食物繊維を取ろう!

オーガニックを選びたい、

添加物を避けたい、

食べ過ぎに気をつけている、

など多くの皆さんが自分の健康のためにやっていることについて

もしかして「塩分摂取過多」については抜け落ちていませんか?

と問いかけが裏面に書いてありました。その上で素材が持つ繊細な

味をゆっくりと味わう、そんな食事はいかがですか?とメッセージが

あります。

早速、食べてみました♫

色はトマトの赤が出てますね。

香りはカレーらしいスパイスをしっかり感じます。

では、味です。塩を入れていないカレーとは、、?

普段から馴染んだカレーというより、スープという感じです。

スパイスがしっかり効いたカレー味のスープですね。

ご飯に合わせるより、鶏肉のグリルに合わせてみたい、と直感しました。

塩を引き算すると、素材の旨味で味わえるように仕上げる、

そういうアプローチになるんですね。

とても良い勉強になりました。

「休塩日のカレー」

飲食店の皆さんのメニュー開発にもきっと参考になると思います。

飲食店は一人のお客様が食べる注文数をいかに増やすか、つまり客単価を

どうやって上げるか、、がテーマの一つですが、そこにお客様の健康に

配慮して塩分を減らしながら旨みを引き出し、お客様からの「美味しい!」

の言葉も引き出す。

これが冥利になるのではないでしょうか。